福島大学 地域ブランド戦略研究所

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原発事故が福島県産農産物および同加工品の販売に与えた影響と 今後の市場確保に必要な販売促進策に関する調査研究
2011年09月
1研究の目的、2研究の計画・方法、3研究経過や結果をもとに、安全な食品であることをデータで示すことによって購入に結び付くことがわかりました。
リーダーを待つではなく「リーダーを育成する」
2010年11月
6月に地域ブランドクリエーター講座を行い、県や市、商工会、金融機関、一般企業など幅広い業種が参加。
地域ブランドづくりのリーダーを36人誕生させました。
福島フルーツマイスター・クラブ フルーツマイスター宣言
2010年5月
福島大学地域ブランド戦略研究所は、福島の豊かで質の高い農業資源に着目し、昨年3月に発足して以来、地域の農業者5つの農家をメンバーとする「福島フルーツマイスター・クラブ」を結成し、このブランドマークで全国に向けてPRすることとしました。
福島大学公開講座「地域ブランド・クリエーター」養成講座 第一期生募集
2010年7月
地域活性化を目的に「地域ブランド」の創出に携わる人材の育成を目的として第一期生の養成講座を開催いたしました。

原発事故が福島県産農産物および同加工品の販売に与えた影響と 今後の市場確保に必要な販売促進策に関する調査研究

(研究組織)地域ブランド戦略研究所 代表・教授西川和明

2011年9月1日

  • 1 研究の目的

  • 東日本大震災に起因する福島第一原発事故による放射線放出・汚染が原因で、農産物と畜産物の出荷規制が相次いでいる。このことにより、「福島県産の野菜、肉」というだけで販売が困難になる、いわゆる「風評被害」にあっており、福島県の農林水産業が大きな危機に直面している。

    このような状況下で、放射線による汚染状況がどの程度なのかを調査し、安全性に問題のないレベルであればどのような販売促進策が考えられるのかを調査研究するものである。



  • 2 研究の計画・方法

  • (1)放射線の専門調査研究機関と連携して農家の畑地の土壌検査および果実そのものの放射線検査を行った。
    (2)新聞の折り込み広告を活用した首都圏での販売マーケティングに関する調査を実施した。



  • 3 研究経過や結果

  • (1)販売促進スキーム

    福島県の農産物は放射線物質に汚染されているという 情報が流布している以上、科学的データに基づいて安全 性を証明することが必要である。その考えをもとに右図の ようなスキームを考案した。このスキームは6月に行った サクランボ出荷に関するもので、7月以降は桃、ナシ、ぶ どう、りんごなどへと移行しながら1月ぐらいまで継続して 行く。


    販売促進スキーム|福島農作物|地域ブランド戦略研究所

    (クリックで拡大)


    専門の検査機関である株式会社加速器分析研究所に 委託して農家ごとに果実の放射線検査を行い、その結果 から食品衛生法の基準に合致していることを確認したうえ で出荷するという内容で新聞の折り込み広告およびHPで 広報を行うなど販売促進活動を行った。

    当研究所で組織化した果実農家グループ“フルーツマイ スタークラブ”の首都圏における販売を目指して、スキー ム図にあるように6月に「高品質で安全なサクランボの販 売プロジェクト」からスタートした。首都圏において2万2千世帯に対して新聞の夕刊に折り込み広告を行ったところ1カ月の間に合計で 106件、金額にして100万円近い注文があった。これは予想していなかったほどの成果であった。なお、フルーツマイスターは特許庁で今年認可されたばかりの登録商標であり、当研究所が支援する果実のブランドである。
    (2)土壌および果実の放射線検査結果

    サクランボの収穫前である5月27日に福島市上名倉の農地で土壌の検査を行った。資料①にあるように、ヨウ素は検出されなかったが、セシウムが134と137の両方合計で1,097ベクレル/kgあった。 次に、収穫期の直前にあたる6月6日に、サクランボそのものを研究所に送付し検査を行ったところ、放射性セシウムが検出されないという結果であった(資料②)


    土壌検査及び放射線検査結果|地域ブランド戦略研究所

    しかし、他の農地で収穫したサクランボからは、セシウム134と137が合計で69ベクレル/kgが検出された(資料③)。

    いずれも食品衛生法の基準以下であることがわかった。



  • 4 この研究でわかったこと

  • 安全な食品であることをデータで示すことによって購入に結び付くことがわかった。これは首都圏だけなので、今後、関西圏、九州での調査も行いたいと考えており、この調査研究の結果により、販売市場の確保につながるという仮説を持っている。





    【 お問い合わせ先 】

    960-1296 福島市金谷川1 福島大学研究協力課

    電話:024-548-8009 メール:kyoudo@adb.fukushima-u.ac.jp

“地域を変える!” 地域ブランドクリエーター 第1期生 36名に認定証授与

  • リーダーを待つではなく「リーダーを育成する」
  • 2010年11月01日

    地域の資源を活かした商品作りまたは、観光地づくりによって地域を活性化しようとしている自治体・商工会議所・商工会および企業など民間の団体を支援するために、今年の6月から8月にかけて、「第1回地域ブランドクリエーター養成講座」を開催し、全課程を修了した36名を地域ブランドクリエーターに認定しました。 地域の特産品あるいは観光の目玉を創り出すことで地域を活性化しようとする動きが各地で見られる今日、こうした「地域ブランド」づくりで成果を出しているところには必ずと言っていいほどリーダー的な人材の存在がありました。これらリーダーはカリスマなどとも呼ばれることがあります。しかし、リーダー的人材が偶然に登場するのを待っていては、地域は何年たっても活性化しません。待つのではなく育成して行こうというのが本学の認識であり、本講座を開催する趣旨であります。

     「地域づくり」に長年の研究実績を有するのみならず、地域の方々と一緒になって実践して来た経験を有する教授・准教授陣が講義を行い、そして、全国の特産品が集結し地域ブランドの登竜門とも言われる食品見本市“アグリフードEXPO(東京)”などを視察することで地域ブランドに関する様々な取り組みをしている各地の業者・グループの動きにじかに接するなど、理論と実践両面を学習して来ました。

    この講座の全課程を修了した36名に対し地域ブランドクリエーター第1期生として認定証を授与いたしました。授与式は10月30日午後3時30分から福島市のコラッセふくしま302AB会議室で行われました。

    「地域ブランドクリエーター」は、講座終了後も継続して、認定者の間での情報交換の場を設けたり、セミナーを行うことで、地域間の協力や連携によって「ブランド化に向けての活動」のシナジー効果を創り出して行きたいと考えています。認定後の第1回目の研究会を12月に開催する予定で、講師としては、地域ブランド創りで成功している島根県雲南市の第3セクター㈱吉田ふるさと村の高岡裕司氏などが決まっています。

    第1期認定者 36名の内訳

    組織別・・・自治体9名 商工会など公的機関9名 金融機関9名 企業など一般9名

    男女別・・・男性30名 女性6名

    年齢別・・・ 最少年齢24歳 最高年齢62歳 平均年齢44歳

      勤務先 人数   勤務先 人数
    自治体 伊達市役所 3名 金融機関 東邦銀行 3名
    郡山市役所 1名 大東銀行 3名
    南相馬市議会 1名 福島信用金庫 2名
    白河市 1名 二本松信用金庫 1名
    白河市企画政策課 1名 一般 郡山観光運輸会社 1名
    福島県 2名 株式会社夢つくりいしかわ 1名
    公的機関 川前町商工会 1名 柳津温泉 花ホテル滝のや 1名
    小川町商工会 1名 たまて商会株式会社 1名
    棚倉町物産振興会 1名 有限会社 三経ビジネス 1名
    奥会津振興センター 1名 有限会社福島保険センター 1名
    株式会社ゆめサポート南相馬 1名 行政書士 1名
    JAしらかわ 1名 香璃夢の会 1名
    JAみちのく安達 1名 (有)空中庭園 1名
    NPO法人いいざかサポーターズクラブ 1名  
    団体職員 1名

    (背景)

    飽和社会といわれる現代においては、買回り品といわれる商品に関しては、消費者は単に「モノ」を買うのではなく、他と違った価値を有し、かつ、それを使用することで何らかの感動や満足を得られる商品を求めるようになります。その際のキーワードとして、「信頼」、「あこがれ」、「誇り」、「いやし」、「安全・安心」などをあげることができます。消費者に愛用されている商品は、これらのうちのいずれかがあてはまることで知名度を高めて来たということができます。いわゆるブランド品というのがこれに当てはまりますが、わが国の地方において、地域のブランド品づくりが熱心に行われています。宮崎県の東国原知事による宮崎県の地域ブランド品PRと言えばわかりやすいかもしれません。

     知事がトップセールスで頑張っているのは、地域ブランド作りは一石二鳥どころか一石三鳥、四鳥にもなるからです。つまり、地域ブランドとして知名度が高まることで、次のような効果が期待できます。第1に原料を生み出す農業などの一次産業分野が活発になります。第2に、加工することで加工産業分野が活発になり、第3に、1次産業及び2次産業が活発になることでその派生効果として雇用が創出され、さらに、高齢者の雇用の場ができてくれば、過疎といわれる中山間地域に高齢者が健康に生活できるコミュニティを維持・発展させることができます。その例は全国にいくつもありますが、特に有名なのが長野県の「株式会社小川の庄」や徳島県の「株式会社いろどり」、島根県の「株式会社吉田ふるさと村」などをあげることができます。小川の庄の場合、おやきがブランド商品となっており、いろどりの場合は葉っぱビジネスが全国的に有名になっています。ふるさと村のブランド品は卵かけごはん専用醤油としては全国初の「おたまはん」です。それぞれ地域産業にもたらした効果は大きく、特に高齢者の雇用の場を生み出したということで高い評価を得ています。

    福島県下においては、白河市が白河市農産物ブランドをこの4月に立ち上げ、認定商品をアグリフードEXPOに出展するなど活動が活発に行われています。白河市は、これからは「地域が選ばれる時代」であるとの認識の上に、ブランド品づくりを地域づくりと位置付けています。



    福島民友新聞 2010年11月1日

    地域ブランドクリエーター
  • 福島フルーツマイスター・クラブ フルーツマイスター宣言
  • 2010年5月30日

    福島大学地域ブランド戦略研究所は、福島の豊かで質の高い農業資源に着目し、昨年3月に発足して以来、地域の農業者と交流して来ました。その交流を通じて、4軒の果実農家と出逢い、果実栽培にかけるその情熱と地域発展への強い想いに感動しました。そして、今シーズンの収穫に向けて活動を開始した3月から農園を訪れては準備作業を取材し、当研究所のホームページで紹介して来ました。

    当研究所では、この5つの農家をメンバーとする「福島フルーツマイスター・クラブ」を結成し、このブランドマークで全国に向けてPRすることとしました。

    マイスターとは、そもそもはドイツで技能のすぐれた職人に与えられている称号であり、わが国でも、技能や知識の優れた人に与える称号として様々な分野で利用されています。たとえば、オリーブ産業に熱心な香川県小豆島町の「オリーブマイスター」や札幌商工会議所の「北海道フードマイスター」というのがあります。

    フルーツマイスターには、「安全でおいしい果実栽培の職人」という意味を込めています。

福島フルーツマイスター・クラブ

 フルーツマイスター宣言

  • ・私たちは、お客様に喜んでいただくために、安全でおいしい果物作りに務めます。
  • ・私たちは、農業を通じて環境を守り、地域の発展に貢献します。
  • ・私たちは、次世代を担う子供たちに「食の大切さ」を教えて行きます。

(“フルーツマイスター”は福島大学地域ブランド戦略研究所が特許庁に商標登録出願中です)

 

 

5軒の農家をここで紹介します。





    ※定員に達しましたので募集は終了いたしました。

  • 福島大学公開講座「地域ブランド・クリエーター」養成講座 第一期生募集
  • Ⅰ.目的

    地域活性化の手法として、地域資源をいかした“まちづくり”や“産品づくり”が重要視されています。企業が個性を持った商品作りを行い、消費者にその名称やロゴを訴求することを「ブランド化」と言いますが、地域で行う“まちづくり”や“産品づくり”も、同様に地域の名称と共にイベントや産品を広くアピールすることから、「地域ブランド」と呼んでいます。

    本講座は、地域活性化を目的に「地域ブランド」の創出に携わる人材の育成を目的として開催します。長年にわたって自治体や商工会議所・商工会などと共に地域のまちづくり、産品づくりを支援してきた経験を有する教授、准教授が中心となって講師を務めます。

    また、本講座の特徴は、修了生を地域ブランド戦略研究所が「地域ブランド・クリエーター」として認定するところにあります。知識やノウハウのことをナレッジ(Knowledge)と言いますが、ナレッジは共有されることでさらに価値を高めて行きます。また、人は同志がいることで士気を高めたり、持続させることができます。こうした目的のために、本講座終了後、地域ブランド・クリエーターを組織化し、相互の情報交換、知識・ノウハウ向上のための研究会を定期的に開催する予定です。講座終了後も継続して地域活性化のための取り組みをして行くところに本講座の特徴があります。

     

    Ⅱ.カリキュラム

    開催日時
    (平成22年)
    テーマ 講  師
    6月19日(土)
    13:30~16:45
    1.これからどうなる地域と住民の生活 福島大学経済経営学類
     山川充夫教授
    2.地域にも必要な戦略的考え方 地域ブランド戦略研究所
    プロジェクト研究員
     ユンキョンヨル准教授
    6月26日(土)
    13:30~16:45
    3.体験から語る「地域を元気にするプロジェクト」 地域ブランド戦略研究所
    プロジェクト研究員
     小山良太准教授
    4.地域再生に向けたまちづくりの考え方 共生システム理工学類
     鈴木浩特任教授
    7月 3日(土)
    13:30~16:45
    5.経営手法とマーケティング戦略 地域ブランド戦略研究所
     所長 西川和明教授
    6.ITのロングテール現象とインターネットの活用 地域ブランド戦略研究所
     IT戦略担当 飯田明子
    17:00~20:00   7.交流会・・・連携を創り出そう
    参加者間で、お互いの自己紹介や、
    今活動していることなど情報交換を
    行うことで仲間意識を高めていただきます。
    全講師
    (参加できない講師もいますがご了承願います)
    8月 3日(火)
    ~4日(水)
    3日
    8:30福島駅前乗車
    9:45郡山駅前乗車
    10:30高速西郷乗車
    4日
    17:00福島駅前帰着
      8.東京での視察(バス利用)
     ①アグリフードEXPO(東京ビッグサイト)
     ②アンテナショップ
    アグリフードEXPOは、全国から自治体や団体・企業が参加する農産物・食品見本市です。
    地域ブランド戦略研究所
     所長 西川和明教授

    ※ カリキュラム1~6は、本学の公開講座としての扱いになります。

    ※ カリキュラム7・8については、地域ブランド戦略研究所の主催となります。

     

    多くの人でにぎわうアグリフード・エキスポ2009

    アグリフード東京|福島大学 地域ブランド

    Ⅲ.受講料などの経費

    受講料など必要な経費は以下の通りです(番号はカリキュラムの表中の番号です)。

    1~6 本学の公開講座としての受講料(合計で5,400円)をいただきます。

    7 交流会への参加は修了認定の要件ではなく自由です。

    8 視察への参加は修了認定の要件であり、視察に係る交通費、宿泊費として2万5,000円必要となります。受講料は不要です。

     

    Ⅳ.申込方法

    別紙「受講申込書」に必要事項をご記入の上、郵送、FAXをお送りいただくか、Eメール(題名に「公開講座申込」と明記し、「受講申込書」と同内容を記載)でお申込みください。申込先はⅨ.問合せ・申込先に記載しております。

    なお、お電話によるお申込みは、聞き間違い等の防止のため受け付けておりませんのでご了承ください。

     

    Ⅴ.受付期間・定員等

    申込締切日は5月28日(金)、定員は20名です。なお、申込締切日前に定員に達した場合、申込を締め切らせていただきます。

     

    Ⅵ.受講決定

    申込締切後、受講可否の結果について郵送で連絡いたします。

     

    Ⅶ.受講料などの払込方法

      受講決定の通知と合わせて、本学の公開講座としての受講料(カリキュラム1~6)の払込用紙を送付いたします。案内に基づき、銀行の窓口、またはATMにて払込みをお願いいたします。

    8の視察にかかる交通費、宿泊費(合計2万5000円)については、公開講座受講料とは別に、後日お支払いただくことになりますのでご承知おきください。

     

    Ⅷ.会場等

      カリキュラム1~6:福島大学 経済経営学類棟 演習室

      カリキュラム7・8:後日お知らせします

      ※詳細は受講決定通知と合わせてお知らせいたします。

     

    Ⅸ.問合せ・申込先

      申込先

    ○福島大学地域連携課

     電話:024(548)5211  FAX:024(548)5244

     〒960-1296 福島市金谷川1番地

     

    公開講座内容に関する問い合わせ先

    ○福島大学地域ブランド戦略研究所

     電話:024(548)8371  FAX:024(548)8371

     研究室なので不在の場合がありますが留守録にメッセージを入れていただければ後刻ご返事申し上げます。

     〒960-1296 福島市金谷川1番地